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大人から学ぶ統計 vol.1 抜き取り検査で全数の品質を保つ

最終更新: 11月24日

統計というと、国などの調査結果が思い浮かぶでしょうか。

今回は、品質を保つための強力なツールとしての統計を紹介します。

1袋80gと記載されているポテトチップスの重さが、袋によって40gだったり160gだったりした場合を考えます。

160gの袋を買った人はラッキーですが、40gの袋を買った人は半分しか入っていないよ!とカンカンでしょう。

製造側としても、重さが安定しないと収益にかかわります。

ということで、全ての袋の重さを測り、重さが異なる不良品をはじけば安心。

ポテトチップスの例のように全数検査ができれば安心ですが、

製品によっては、検査に破壊が伴なうこともあります。

コストの問題からも、全数検査ができるとは限りません。


全数検査ができない場合は、抜き取り検査をすることになります。

とはいえ、全数の品質を保ちたいのは変わりません。

抜き取ったサンプルのデータから、どのように全数について把握するのでしょうか?


そこで、統計が活躍します。


統計を使うと、抜き取ったサンプルから全数について推測できるのです。



サンプルデータの特長から、全数データの特長を推測します。

平均はどのくらいで、バラツキはどうか・・・


冒頭のポテトチップス1袋あたりの重さで考えてみます。

全数検査ができないとして、サンプルの平均値を計算しました。

ここで統計が無ければ、サンプルの平均値=サンプルの特長どまりですが

統計を使って、全数データの平均は85gと推測されたとします。


これは規格の80gよりも5g多い、工程を改善する必要がある、と判断できます。

バラツキが大きすぎる場合も工程を改善する必要があります。


ちなみに、推測の信頼度まで算出することができます。

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[統計の小話] 国勢調査はなぜ全数調査なのか?


全数検査を目指して5年に1度行われる国勢調査。

コストが大きいにも関わらず、なぜ全数調査なのでしょうか?


理由の1つとしては、ほかの統計調査(標本調査)をするとき、国勢調査の情報をもとに、標本抽出のフレームを決めるそうです。


完全失業率といった毎月の統計調査は、標本調査で行われます。

抽出される標本が極端に偏っていたら、その結果は信頼できませんよね。


国勢調査が全数調査なのは、ほかの標本調査の精度を高めるため、という側面もあるのですね。


参照:総務省 統計局 国勢調査とは https://www.kokusei2020.go.jp/about/faq.html


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