最新のMinitab Statistical Softwareバージョン21.1がリリースされました。
新しく追加された機能をご紹介します。
自動分析機能の追加
信頼性分析のアップデート
グラフビルダーのアップデート
■自動分析機能の追加
Minitabには予測分析機能が複数搭載されています。
一般的な回帰分析機能から、CART機能(決定木)、最近搭載されたランダムフォレストやTree Netがあります。
これら手法にはそれぞれ特徴があります。ただ、どういったデータ・業務にどの分析が適しているかどうかは、分析してみないとわからないケースが多いです。
そういった悩みを解決するのが、今回追加された自動分析機能です。
2値応答又は連続値応答に対して、次の4つの分析を適用することができます。
回帰モデルの適合
CART® 回帰
TreeNet® 回帰
Random Forests® 回帰
分析者はどの分析方法が最適化を判断でき、より予測精度の高い手法を簡易に見つけることができます。
もちろんそれぞれの分析結果から、モデルの作り込みも可能です。
例えばTreeNetを使用したときに、どの程度の精度を持っているか一覧で確認できます。
特に工程が長く、大量の因子から主要因を絞りたい場合や、予測の精度を向上したい時に使えます。
※本機能は予測分析モジュールを購入する必要があります。
■信頼性分析のアップデート
信頼性分析にCox回帰手法が追加されました。
Cox回帰はある現象の発生にかかる時間を、いくつかの変数から影響を調査できます。
比例ハザード回帰としても知られています。
例えば、病気の発生に影響を及ぼしている変数を信頼性分析のデータから絞り出すことができます。
■グラフビルダーのアップデート
変数を入れることで様々なグラフを作成できるグラフビルダーに、確率プロットが登場しました。
例えば複数製品のデータがどのような分布に従っているか可視化したい場合など、直感的に操作しながら確認できます。
結果にはP値が表示されるので、分布の当てはまりの検定が同時にできます。
Minitab21.1へのアップデート方法
右上のマイアカウントをクリックします。
メールアドレスとパスワードを入力してログインします。
(アカウントがない場合は「アカウントを持っていない?登録しましょう」から新規登録してください。)
ダウンロードをクリックします。
「デスクトップアプリのダウンロード(ライセンスが必要です)」にチェックを付けて、ダウンロードをクリックします。
ダウンロードしたファイルを開き、インストールを行います。
※Minitab 20と21は共存できます。
年間マルチユーザーのお客様は、Minitab21用のライセンスに更新する必要があります。
貴社ライセンス管理者様にお問い合わせください。
何かご不明点がありましたら、Minitabサポート minitabtech@kke.co.jpまでお問い合わせください。
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